
みなさん、こんにちは。あずまです。
今回、気になっていたAIレコーダーのPLAUD NotePinを購入したので、実際に触ってみて良かった点、気になった点をレビューしていきたいと思います。
AIレコーダーって実際どうなの?本当に使えるの?
ボクもそう思っていたので、今回のレビューを見てPLAUD NotePinを購入しようかどうか検討中の方の参考になったら嬉しいです。

製品概要
この概要は、公式サイトの情報を元に書いています。
実際のレビューはこのあとで。
「PLAUD NotePin」は、ウェアラブルなデザインを採用したAI搭載ボイスレコーダーです。 超小型で軽量なカプセル型のデザインで、一見ボイスレコーダーには見えません。 最大20時間の録音が可能で、スタンバイ状態なら40日間も持続するロングバッテリーを搭載しています。
専用アプリ「PLAUD」と連携することで、録音データを高精度なAIによる文字起こしと要約が可能です。 文字起こしにはOpenAIの「Whisper」、要約には「GPT-4o」または「Claude 3.5 Sonnet」を使用しており、59カ国語に対応しています。
また、話者認識機能も搭載しており、話者ごとに名前を入力することで、誰が話しているかを簡単に識別できます。

PLAUD NotePinは、様々なアクセサリーを使って装着することができます。
- ピン:衣服の裏から磁力で固定
- クリップ:胸ポケットやスーツの襟に挟んで固定
- ネックストラップ:首から下げてネックレスのように
- リストバンド:まるでスマートウォッチのように手首に装着
アクセサリーを使うことで、PLAUD NotePinを常に身につけておくことができ、必要な時にすぐに録音を開始することができます。
PLAUD NotePinは、ビジネスシーンだけでなく、日常生活でも様々な用途で活用できます。
会議やインタビュー、講義などの記録はもちろん、アイデアをメモしたり、日々の出来事を記録したりするのにも最適です。 「記録」だけでなく「記憶」をサポートする、まさに「ウェアラブルAIメモリーカプセル」と呼ぶにふさわしい製品です。
仕様
- カラー:グレー|シルバー|パープル
- 寸法 51*21*11 mm
- 重量:16.6g(マグネットピンを含める場合は23.2g)
- マイク:2MEMS
- バッテリー:270mAh
- ストレージ 64GB
価格
- 28,600円(税込)
先行発売特別期間特典
・販売価格6500円の「アクセサリーキット」無料付属
・180日間PLAUD AIプロプランメンバーシップアップグレード
(PLAUD NOTEをすでにご利用中の方)
※発売日からずっとやっている特典。もしかしたらあまり売れてないのかも?
箱の開封から、本体の外観レビュー
ここからは、実際の開封動画から本体の外観レビューをお送りします。
1.開封
まずは届いた状態をそのまま画像でお届けします。








外箱は、今風の箱で流行りのペリペリを採用しています。製品の箱は普通の紙箱です。高級感はあると思います。開けたときのワクワクはとても感じました。
2.本体レビュー



手触りはアルミ筐体だけあって、適度な重さとサラッとした冷たい触り心地で、いかにもガジェットって感じで素晴らしくて好きです。
作りも丁寧で、28,600円も払った価値を感じることができます。

裏蓋はマグネットでくっつくのですが、公式写真のように、服の裏側から生地を挟んで固定するイメージです。
実際に、マグネットでYシャツにつけて、落とす覚悟で一日を過ごしてみました。
このマグネット、めっちゃ強力で外れません。
見た目もスタイリッシュだし、このマグネット方式がめちゃくちゃ気に入っちゃいまいした!
3.充電器レビュー


充電イメージ
充電器は裏蓋を外して、マグネットでピッと置くだけ。
とっても簡単です。充電中はPLAUDのマークのところが光ります。
- 紫 充電中
- 緑色 フル充電
裏面はゴムになっていて、滑り止めが効いています。
その他
技適の認証マークが本体に見つからなかったので、国内で技適認証されているか調べてみました。
結論から言うと「技適認証されていました」
良かった。

実際の使用感レビュー
ここからは、実際に使用してみたレビューをお送りします。
1.録音の方法

録音の方法はとっても簡単です。本体の真ん中をグッと1秒くらい押すとブルっと振動が1回、PLAUDマークが赤く光ったら録音開始。
録音の停止は、同じく本体の真ん中をグッと1秒くらい押す。ブルブルっと振動が2回したら停止の合図です。
2.録音の音質
録音の音質についてです。
正直、これについては少し不満です。
ボクは車で通勤していまして、運転時間が長いので、主に運転中の音声メモとして活用しようと思っていました。かなりの雑音を拾ってしまい、音声もこもって聞こえます。
外部音が少ない環境であれば、それなりに録音できますが、お世辞にも音声がいいとは言えません。
実際の録音データ【車の中】
実際の録音データ【室内】
実用レベルでは使えると思うので、いい音で録音したい。という用途には向いていないようです。
3.AIアプリの使用感
アプリの使用感については可もなく不可もなくといった印象です。普段からAIツールを使っている人は特段新しい印象は受けないかもしれません。
特筆するべきは発言者識別。これは、他社製品では無かったり性能が悪かったりすものですが、PLAUDではきちんと動作している印象です。






文字起こしが終わったもの、要約し終わった文章をあとから編集できるのは他社でも見られないのでここも良かった点です。
なお、文字起こしの文章は誤字が結構多めです。滑舌依存もあると思うのですが、録音品質に足を引っ張られている感は否めません。
4.AI要約のスペック
さて、肝心の要約の精度、内容についてです。
これは、正直結構不満です。
要点は抑えられているのですが文章自体に詳細度が足らず、何のことを指しているのか要約文章では分からないことが多かったです。簡略化しすぎている印象です。
おそらく有料プランの、カスタムテンプレート機能を使うと詳細に指定ができるのだと思いますが、できるだけ課金したくない勢の私としては、この部分が少し残念です。
とくに、最近のアップデート前は無惨な結果だったため、売却も考えたほどです。

いつか課金して使いたいプロプラン。年間12,000円を一括払いはキツイのよ・・・
5.PCとの連携

また、今年に入っていつの間にかアップデートされて、PLUD PLAIVATE CLOUDというクラウド上にデータを保管・管理できるサービスが追加されていました。
略称PPC。「PPC」という言葉が突然現れて説明されないまま設定に表示されていました。なんだろうと思って開いたら、PLUD PLAIVATE CLOUDのことでした。

そして、いつの間にPLAUD公式サイトのマイページに、「私の録音ファイル」というリンクが。これが、上記の画像のようなイメージです。
設定は初期でオフになっているので、スマホアプリからONにしてください。
不満だった、PCブラウザから見れないが解消されて満足度はとても上がりました。
6.その他
その他のアプリの機能について上げていきたいと思います。
マインドマップ
これは、多分使わない。普段からマインドマップで情報整理をしていないので多分使わないです。
エクスポート

これは良い機能。生成されたものを全てエクスポートできます。これは便利!
エクスポート可能な要素。
- 録音音声
- 文字起こしテキスト
- 要約テキスト
- マインドマップ画像
業界用語集

業界用語の単語集と思われます。課金対象なので内容を確認できず。
他製品との比較
実は今回のPLAUD NotePinを購入する前に、HiDockH1という商品を購入していました。

HiDock H1の特徴
HiDock H1は、AI搭載の多機能ドッキングステーションです。これ1台でクリアな音声通話、会議の録音・文字起こし・要約、PC周辺機器の接続、ワイヤレスイヤホン利用が可能です。
HiDock H1の特長
- 双方向ノイズキャンセリング機能で、騒音環境でもクリアな通話を実現。
- ChatGPT連携により、録音データを自動で文字起こし&要約、議事録作成が楽になります。
- 57言語に対応する高精度な文字起こしと、話者識別機能で、誰が何を言ったかを明確に把握できます。
- 11in1の豊富なポートを搭載し、PC周りのケーブルをスッキリまとめられます。
- 最大100Wの急速充電にも対応。
細かいところは公式サイトでご確認ください。
PLAUD NotePinとHiDock H1との比較
PLAUD NotePinとHiDockはそもそもの用途が違うと思っているので、比較するのもどうなのかな?と思うのですが、同じAIを利用した要約と機能は被っているところもあるので、それを比較していきます。
比較項目 | PLAUD NotePin | HiDock H1 |
---|---|---|
価格 | ¥28,600 | ¥61,980 |
携帯性 | ◎ | ✕ |
AI要約 | GPT-4o Claude3.5 | GPT-4o Claude3.5 |
話者識別 | ◯ | △ |
対応言語 | 112言語 | 56言語 |
自動段落調整 | ◯ | ◯ |
ドック機能 | ✕ | ◯ |
モバイルアプリ | ◯ | ✕ |
Webアプリ | ◯ | ◯ |
AI要約性能 | ◯ | ◎ |
操作性 | ◯ | ◯ |
先にも述べましたが、用途が違いすぎるため比較は難しいと思っています。携帯性を求めるならPLAUD NotePin、デスクでの使用がメインならHiDockという感じですね。
どちらも、対応言語が多いですがその辺りは私はどうでもよく主要言語だけを抑えられればと考えています。
どちらも課金しないとすべての機能が使えない
どちらのサイトにも、買ったら永久に無料でAI要約が使える。と記載されていますが、全ての機能を利用しようとすると課金が必要です。
正直、購入前からわかっていたのですが課金要素を1ヶ月くらい体験させてもらえないと正直課金していいかどうかわからないと思っています。
PLAUD NotePinのメリット、デメリット
ここまでの事をメリット、デメリットでまとめたいと思います。
メリット | デメリット |
・コンパクトで持ち運びしやすい ・アプリの使い心地が良い ・クラウドで利用できる | ・意外と電池持ちが悪い ・録音音質は悪い |
デメリットでもっとも気になっているのは、電池持ちです。
公式サイトには、電池が40日持つと書いてありましたが、そんな事はありません。
2週間で3時間位の録音しかしていませんでしたが、その後の待機中に電池が切れたことになります。公式の値とだいぶかけ離れている印象でした。
アクセサリーの紹介

アクセサリーキットの中身について
初回購入分には6,500円相当のアクセサリーキットが付いてきます。
- クリップ x 1
- ネックストラップ x 1
- リストバンド x 1

使い心地について
正直、ぜんぜんつかていません。マグネットでの装着が快適すぎて特段困っていないというか。
使っていない理由を書いていきます。

通常のマグネットのほうがかさばらず、良いこと。普段からジャケットやシャツを身に着けているため、クリップ止めすることが無い。

動いたときの衣擦れの音が入りそうで使いたくない。

腕時計をつけているので、腕にふたつも何かをつけたくない。
これは、利用用途やライフスタイルなどが大きく影響されるアイテムなので、あくまでもボクの場合だという風に捉えていただければと思います。
アクセサリー自体のクオリティはどれも高いと思います。
まとめ
今回は、PLAUD NotePinの使用レビューをお送りしました。
デメリットも書きましたが結局の運用としては満足のレベルです。
トータルの評価はこんな感じです。
AI要約をおこなうレコーダーはいくつか商品があり、ほとんどの製品が購入で無限に利用可能とうたっていることが多いですが、実際はこのPLAUD NotePinも課金をしないとすべての機能が利用できません。
ここで悩ましいことは、他のAIサービスで無料で音声の書き起こしや要約が出来ることです。
ガジェットが好きな方にはおすすめできる商品ですが、コスパを求める方にはおすすめできません。
個人的には、仕事にも十分利用できるレベルですからもうしばらく使っていきたいと考えています。